鷹文化通信

アラブと鷹狩文化

ADIHEX2013(毎年9月)取材を受ける大塚鷹匠
アラブ首長国連邦のアブダビは鷹狩の祭典を始め、さまざまなイベントを行う世界で最も鷹好きな国。お隣のドバイは馬。どちらも首長が好きなことから始まっています。1989年にドバイで、エンデュランスライド、馬の24時間耐久レースを取材したことから、UAEとのお付き合いが始まりました。その後、首長国のひとつラス・アル・ハイマとの交流もあり、新たに鷹狩文化として、UAEの情報もお届けしたいと思います。

写真は、毎年9月に行われる「ADIHEX2013」(狩猟に関する展示会)に映像上映した時の様子。国際石油開発帝国石株式会社より、鷹匠の映像英語版の依頼を受け、8分にまとめたものを,ブースで上映。大塚紀子鷹匠が案内役を務めました。

日本の伝統文化を紹介するコーナーでの映像上映

アラブは、ハヤブサを使いますが、これは長距離を飛ぶことができるというところから使われます。アラブの鷹狩は、王族が1週間程度、砂漠を鷹狩しますが、鷹狩の醍醐味は、鷹と獲物である鳥が空中で闘う姿を見ること。長距離を闘いながら飛ぶ・・・ということに置いてはハヤブサが適しています。

浜離宮庭園の映像が流れています



フードをつけた鷹
       映像タイトルにしたアラビア語の「日本の鷹匠」       
(アラビア語書道佐川信子作)


モンゴル国の鷹匠

モンゴル国のバヤンウルギー県にははカザフ人の鷹匠が多く住んでいます。動物を捕える毛皮猟は、ウサギやキツネが主ですが、環境の変化から年々、減少しているのが現状です。鷹匠たちが主に使うのがイヌワシ。翼を広げれば2mにもなります。狩りは秋から冬。冬はマイナス40度にもなります。草原の夏は短く、今年は8月上旬に雪が降りました。この季節になると遊牧民は冬用に使用する草を刈る仕事に追われます。
彼らは年に二度開催される鷹の祭典に参加したり、また観光客向けに鷹匠の家(ゲル)に1泊するツアーで生計を立てています。
この夏に、スタッフが、現地鷹匠と交渉に入り、日本とモンゴルとの鷹狩文化の交流を始めまりました。
鷹匠が腕を曲げても鷹は器用に止まっています
モンゴルと日本の鷹狩り文化の交流

0 件のコメント:

コメントを投稿