ドキュメンタリー映画
日時:2月7日(日)
会場:プラザイースト 映像シアター
講話:青木義脩(緑区歴史の会会長)
主催:さいたま市緑区
共催:(公財)さいたま市文化振興事業団
「白さぎと少年」(1964年)
制作:東映株式会社教育映像部/1964年/モノクロ ・上映時間 50分
監督・脚本:酒井修
出演:鯨井利夫/永井玄哉/安芸秀子/森田文夫
さいたま市上野田に「野田のサギ山跡」があります。なぜ「跡」かというと、ここは5軒の農家の屋敷林で、かつて、サギの営巣地で江戸時代には数十万羽いたといわれており、紀州徳川家では「御囲鷹」として大切に保護されていました。しかし、1960年代から営巣数が減少しはじめます。
それでも白鷺タワー(入場料10円)ができるなど観光地としても人気を呼んでいました、そしてついに1971年にはサギ類の営巣は見られなくなりました。原因は、水田から畑へ移行したことや、水銀系の農薬が鳥たちの死を招いた、また宅地化や観光化に伴う騒音などがあげられます。
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受付風景:当日参加を申し込む人たちもいて、人気の 高さがうかがえた。(事前申し込みのみ) |
白さぎに出会えるマップも展示してありました |
講師:青木義脩
上映の後、緑区歴史の会会長の青木義脩さんによって、野田のサギ山保護をされていた当時の話やシラサギのたどった歴史についてお話がありました。青木先生には、昨年8月にさいたま芸術劇場でドキュメンタリー映画「ぬくめどり」~鷹匠の世界~を上映した際に、ゲストとしてトークをお願い致しました。その際にも、野田のサギ山や、鷹狩りの祭の鳥見役会田家の話など興味深いお話を伺いました。
≪講話の内容≫
●野田のサギ山
●その歴史
●天然記念物から特別指定に
●栄光の記録と尽力された方々
●なぜサギ山は滅んだか
16mm映写機の前の青木義脩さん |
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野田のサギ山は消えてしまいましたが、今でも見沼田んぼでは白サギ、青サギがよく見られます。農家の皆さん、住民の皆さんの協力により、白サギをはじめ、鷹たちが棲むことができます。見沼たんぼという緑地を守り、動物、植物が生きられる環境を守っていきたいと思います。
白鷺写真提供:淀屋橋心理療法センター
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